木曽左衛門のつれづれ草

輪投げ ー 米国での輪投げ事情


輪投げ

米国での輪投げ事情

欧米で「輪投げ」と言えば古くからHorseshoesIron Ring Quoitsを指すくらい有名で、愛好クラブなどの競技会が行われるのはこちらの方です。
NHPA(National Horseshoe Pitchers Association)傘下には1,500万人以上の人が競技会などを行っているそうです。一説に米国だけで3,000万人の愛好者がいると言われております。
「Horseshoes」は文字通り馬の蹄鉄を使って投げるもので、蹄鉄(本物の蹄鉄や蹄鉄状の金属製品)はリング状ではなくU-字型をしており、重量があります。 又、主に英国で行われている「Iron Ring」は鋳造/鍛造で出来ており重さのあるリング状をしております。リングは平べったくなくドーナツを水平に輪切りしたような形をしております。(古代では当初蹄鉄はリング状だったそうです)



輪投げコート及び蹄鉄

輪投げコート             輪投げコート

これらは地面上に設けられた一本のピン(Stake)に向かって投げ、必ずしもピンに入らなくても、決められた距離内に入ったり、ピンに近い方が得点になるなど独特の得点方式が決められております。
競技は普通2人(Singles)、又は4人(Doubles)で行われ、2投ずつ交互で投げる。投輪後リングを回収する手間を省くためピン(Stake)はコース両端に設けられております。 男子はピン(Stake)まで37feet(12m)の位置にファウルラインが、女子用には普通27feet(9m)にセカンド ファウルラインが設けられている。
各ラウンドでの得点計算方法は、Ringer(ピンに入ること)は3点、ピンに近い場合は1点与えられ、1ラウンド2回投げますので最高得点は2回ともRingerの場合で6点となります。 相手も得点が有る場合、Cancellation (相手の得点を差し引く)により、当ラウンドの勝者の得点になり、敗者は得点0点となります。
ゲームは NHPA 公式戦では40点 (広く行われている簡易戦では21点) を先に取った方が勝ちとなり、終了となります。


   本物の蹄鉄
輪投げ
   試合用蹄鉄
輪投げ
 鉄/スチールリング
輪投げ
鉄/スチールリング(小)
輪投げ


National Horseshoe Pitching Museum - NHPA NHPF

米国に於ける horseshoe pitching の歴史を説明しておりますので興味のある方は参照ください。


こちらは米国に於ける horseshoe pitching の投げ方を説明しているものです。

Horseshoes pitching in USA

(Skagit Valley Horseshoe Club)


米国には horseShoes スタイル以外にも英国風スタイルの Iron/Steel Ring も一部行われております。
(ref: AMERICAN QUOIT VERSIONS

米国USQA(United States Quoiting Association)で行われているIron/Steel Ringの例です。       
日本での輪投げでの投輪スタイルに見られる Center Throw と Pendulum Swing Throw の選手が見れます。

(2018 USQA Summer Open Finals Game 2 NSFW)


こちらは米国に於けるトーナメントで27回優勝している Alan Francis 選手です。
(注:ビデオでは12回となっていますが、2023年現在27回となっています)


World Horseshoe Tournament Championships 12 times
Alan Francis (Average: 86.98)
Defiance, Ohio

(WWW.dispatch.com)


The Best Horseshoe Pitcher Ever

(CBS News)


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