木曽左衛門のつれづれ草
我家の庭の四季
小さな我が家の庭でも見える風景は四季それぞれに趣きがあり、色彩豊かな情景を提供してくれております。
そこで、毎月1枚の「写真」と「拙い1句(1首)」を添えて1年を綴って見ようと思います。
なお、スライドショー化したものも
こちら
にあります。
1月(睦月)
「睦月」は親族一同集って宴をする「睦び月(むつびつき)」の意。
庭の木も 白布団かぶる 冬景色
2月(如月)
「如月」は寒さが残っているので、衣(きぬ)を更に着る月であるから「衣更着(きさらぎ)」。
春待ちの 庭木の花に メジロかな
3月(弥生)
「弥生」は草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月」が詰まって「やよひ」となったという。
水仙や 我家の庭に ここかしこ
4月(卯月)
「卯月」は卯の花が咲く月「卯の花月(うのはなづき)」を略したものという。
春日和を 謳歌したるる チューリップ
5月(皐月)
「皐月」は田植えをする月であることから「早苗月(さなへつき)」と言っていたのが短くなったものである。
ちらほらと 庭を染めだす つつじかな
6月(水無月)
「水無月」水無月の「無」は「の」という意味の連体助詞「な」であり「水の月」であるとする。
我が庭に 仲間入りせし あじさいや ひと花咲かせて 初デビュー
7月(文月)
「文月」は七夕の行事が広まった際に短冊に願い事の「文(ふみ)」を書くからだと言われています。
梅雨入りも 庭引き立せる 百合の花
8月(葉月)
「葉月」は木の葉が紅葉して落ちる月「葉落ち月」「葉月」であるという。
庭先に 歓声響く ミニプール 再会嬉し 孫たちが夏
9月(長月)
「長月」は「夜長月(よながつき)」の略である。
この日照り 苦瓜陰にて 生ビール
10月(神無月)
「神無月」は「な」は「の」の意で、「神の月」すなわち、神祭りの月の意。
飼い犬が 遊びし庭に 彼岸花
11月(霜月)
「霜月」は霜が降る月の意味。
柿もぎや 木の上で食べた 幼き日
12月(師走)
「師走」は僧侶(師は、僧侶の意)が仏事で走り回る忙しさから。
木枯らしや 落ち葉積もりて 蕗芽吹く
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